大人の歯軋り・子供の歯軋り
こんにちは!
歯科医師の市川です 😀
今回は「歯ぎしり」についてお話していきます。
私自身も含め自覚がある人がかなり多いので、
「歯ぎしり」とは一体どんなものなのか簡単に説明していきたいと思います。
☆歯ぎしり(ブラキシズム)とは
上下の歯が不必要に接触している状態のことを言います。
また、歯ぎしりのことを「ブラキシズム」と言ったりもします。
ブラキシズムには3つのタイプがあります。
① グラインディング 上下の歯を左右に擦り合わせること。
② クレンチング 上下の歯を強く食いしばること。
③ タッピング上下の歯をカチカチと噛み合わせること。
そして、寝ている時と起きている時に起こる場合とにより
「睡眠時ブラキシズム」と「覚醒時ブラキシズム」に分けられます。
☆原因
睡眠時ブラキシズムの原因は、
ストレス、性格、遺伝、飲酒、喫煙などが関与していると言われています。
覚醒時ブラキシズムも
ストレス、歯並びや咬み合わせなどが関与していると言われています。
☆影響
歯ぎしりが習慣化すると次のような影響が出てきます。
・咬耗歯の噛み合う面がすり減ることをいいます。
・くさび状欠損(WSD)歯と歯茎の境目の歯質がえぐられた状態のことをいいます。
咬む力により歯の根元に応力が集中し、歯の表面にあるエナメル質が欠けてしまいます。
・知覚過敏歯の表面を覆っているエナメル質がすり減り、
冷たいものや歯ブラシによる刺激で歯がしみます。
・咀嚼筋痛顎の筋肉が緊張することによって起こります。
・顎関節症顎の関節に負担がかかることによって起こります。
・頭痛や肩こり・歯周病の悪化
☆対処法
・マウスピース
歯にかかる負担を減らします。当院では保険で3000円くらいで作れます!
・認知行動療法
起きている時に歯ぎしりしてしまっている場合は、
意識して止めるように自分でコントロールする方法です。
☆子供の歯ぎしりについて
子供でも歯ぎしりは見られます。
たまに保護者の方から
「うちの子歯ぎしりがすごいんですけど、ストレスでしょうか?」
「歯がすり減って平らになってきているんですが大丈夫なんでしょうか?」
といったご相談を受けることがあります。
基本的に子供の歯ぎしりは心配する必要はありません。
理由は、成長する過程で
無意識的に顎や咬み合わせをちょうどいい位置に調整しているからです。
自然なことなので何もせずに様子をみることがほとんどです。
しかし、顎に痛みが出たりカクカク音がしたり、
歯がすり減って神経に影響を及ぼしている場合には
治療が必要になる場合がありますので、一度ご相談ください。
いかがだったでしょうか。
歯ぎしりでお悩みのある方は気軽にご相談ください!
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